地域密着型サービスの詳しい中身

超高齢化社会が到来している日本では、現在進行形で要介護者が増えています。将来的にも増加し続けていく見込みである要介護者がそのまま住み慣れた地域で生活できるサービスとして、市町村が指定したものを「地域密着型サービス」と呼びます。

地域密着型サービスには小規模多機能居宅介護や定期巡回・随時対応型訪問介護看護、看護小規模多機能型居宅介護をはじめとする豊富な種別があります。これまで一般的だった、一日一回・日中に行われる訪問介護サービスではカバーしきれなかった夜間対応、緊急対応に関するサービスが重点的に整備されています。

独居者・在宅介護者向けのサービスもあれば、30人未満の小規模な有料老人ホーム、軽費老人ホームでの介護も管轄しています。 地域密着型サービスのメリットは、こうした種別の多さ、対応ケースの柔軟さにあります。

実際、利用者の細かなニーズに応じており、「毎日何回か見に来てほしい」「気軽に施設を行き来したい」「夜間だけみてほしい」などのちょっとした声にも対応しています。そのため、個々にしっかり寄り添ったケアを実践したい介護士にとっては、まさに天職といえる仕事でしょう。

ただ、マンツーマンの仕事である分、問題や悩みが発生した時にすぐに人に頼れない心細さはあります。さらに、一人での仕事であるため、責任が大きいのもあり、最初の内は不安が絶えないでしょう。そのため、ある程度介護現場での経験を積み、自信を兼ね備えた上で仕事に従事するのがベストです。